究極サディスト

2005年9月22日
もっと、血を流せばいいと思う。

もっと、血を流して、許しを請えばいいと思う。


傷つき、涙が浮かぶその顔。

もっと、傷つけばいい。

もっと深く、深く、傷ついて、想いの深さを身を持って知ればいい。

戦場に。

2005年9月16日
短く、荒い呼吸。

互いの手には銃。



感情を排除しろ。

情に流されるな。

転がってる死体、次の瞬間には自分も同じになると思え。

常に、気を緩めてはいけない。


大丈夫。
アンタが教えた事、俺は守れているから。


銃は、柔らかく握り込む。

リボルバーなら、撃鉄を常に起こしてあるかを確認しろ。命取りになる。

標準をきちんと捕捉しろ。狙って、撃てないものなんか無い。


大丈夫。大丈夫。

グリップはきちんと掌で包み込んでる。
撃鉄は起こしてある。
俺の銃口はアイツを捕らえてる。

残る銃弾は一発。

大丈夫。狙えてる。
撃てないものなんか無いって教えたのはアンタだ。




「ようは、抗えるか?抗えないか?撃てるか?撃てないか?だ」



声は昔と変わらない。

生き抜け。
俺が叫んでる。

大丈夫。
アンタが教えた事は守ってるよ。

大丈夫。

俺なら、アンタを殺せるよ。


抗えるか?

抗ってみせるとも。
歯を食い縛って。でも掌は柔らかく。



撃てるか?

撃ってみせるとも。
撃鉄は起こしてる。銃弾は一発。殺せるよ。
大丈夫。
心配しなくても。
ちゃんと心臓を狙うから。


生キ抜ケ。

アンタが教えた事。
俺は忘れない。

戦場に。
置いてきたりなんかしない。

戦場に。
アンタの死体を置いてきても。
アンタはちゃんと俺の中に生きるから。




生キ抜ケ。



俺はアンタを愛していたよ。

貴方へ。

2005年9月11日
素直じゃない。

って何度も思う。
それと同時に後悔する。

素直じゃないから傷つけた。
素直じゃないから怒らせた。



アタシは素直じゃないから、
貴方にきちんと謝れない。


何度も何度も怒らせて傷つけて、
それでも、
貴方はアタシを見捨てたりなんかしないから。

その優しさに甘えてしまう。


ワールドワイドウェブでアタシの気持ちを伝えます。


いつも、我が侭を言ってごめんなさい。
いつも、素直じゃなくてごめんなさい。
いつも、傷つけてごめんなさい。
いつも、怒らせてごめんなさい。
いつも、貴方の気持ちを踏みにじってごめんなさい。
いつも、自分勝手にしてごめんなさい。

いつも、ごめんなさい。

アタシは貴方が必要です。

My fair Lady

2005年9月9日
さぁ、渡りましょう。
この橋が落ちる前に。

大丈夫。
一緒なら怖くないでしょう?

手を繋げば安心するでしょう?


その小さな手を私の手に重ねて。

ほら、何も怖くなんか無い。


例え、橋の終わりに何が待ち受けようとも、

怖くない。

貴方が一緒ならば。


ねぇ?私の麗しい人
真っ直ぐ、
真っ直ぐ、

自分の信じた道だけをひたすらに。


悪い事じゃあない。

だけど、他に眼を向けて御覧なさい?

信じべき事は他にもあるでしょう?



真っ直ぐに走る。
脇目も振らずに前だけを見つめて。

恐い、ね?

他を見ないって事は。

自分の道だけを信じるって事は。


恐いよ。


何かを代償にしてるって気づいていないの?

失ってるって理解出来る?

犠牲を出してるって思った事ない?


ひたすらに信じて、ひたすらに走って。

貴方の探したいものは見つかった?

後ろを振り返って御覧なさい?

ほら、たくさんの犠牲が散らばっている。



早く気づいて。

でないと、アタシみたいな女になるよ?
ただ、光が見たくなかった。

蓋をして、

息を殺して、

自分の思考を停止して、

それでおしまい。


それなのに、

僕は光を見てしまった。

惹かれてしまった。


冷たく嗤う君がそこにいた。


「もう十分だろう」


そう言って、
冷たく嗤いながら僕を引き上げた。

どうして僕をこのまま、向こう岸に行かせてはくれないのだろう。

どうして君は、僕を何度も此方側に引き上げるのだろう。


答えは見えぬまま、

今日も、

向こうと此方を行き来。

浮かぶは君の冷たい嗤う顔。



嗚呼、僕は君から逃げることなんて叶わない。
自分の輝きを忘れた可哀想な星。

だから、綺麗だと、言われているのだろうか?



冷たい、死の光。

生まれた時から輝く事を許されず、

死の星。

生きる星から光を恵んでもらう事でしか輝けない、

憐れで、寂しい星。



地上に降り注ぎ、
幾人の命を吸い取ったのだろう。

甘い、極上の魂を求めて、

青白い、死んだ星は嗤う。



その名前は、月。

静謐

2005年9月2日
静かに、終わりに向けて走る音。

熱は停滞し、

風が吹く。

蝉は鳴くのを止め、

土に潜る生物は準備をする。

寒く、厳しい冬に向けて。

夏の静謐。


生物が死んでいく音。
扉が開く。

流れるように聞こえてきたのは、ペルソナ・ノン・グラータ。

それは私の事。

世界のどこにも、私の居場所なんかないの。
神経が電気を流し、脳へと伝える。
脳は直ちに判断を下し、神経へと電気を流す。

そうやって世界は動いてる。



その判断は正しいのか?


その判断に至ったのは何故?



それは、世界が唯一無二の王者だからです。

2005年8月27日
 
ひらり、と。

卑猥な羽を広げ飛ぶその姿。


羽を休める所はあるかい?

無いのなら


僕の所へおいで。


この銀の糸が優しく君を捕らえてあげる。


僕はその羽根に惹かれた無様な蜘蛛。


君を優しく貪ってあげよう。

回路

2005年8月26日
繋がらないプログラム

イライラする思考

繋げないプログラム

正しく表示されないアンサー


この世界のどこに答えがあるというのだろう。
君の光で僕を照らして、

君の強さで僕を見て、

そうして、はっきりと見える影に


僕は罪人だと覚えるから。



君の愛から僕を遠ざけて。

宵待歩行

2005年8月24日
真っ暗な宵に、一人待ち続ける。

貴方の足音を思い出しながら、

ゆっくりゆっくり歩いていく。

早く迎えに来てください。

貴方が来てくれればこの不安な気持ちさえもどっかに行ってしまうのだから。

早く、その腕で凍えたこの体を抱きしめてください。











何個か一気にUPw

コウノトリ伝説

2005年8月23日
「春だな」
「桜も咲いてるからな。間違いなく春だ」
彼はマックシェイクを、ずずっと一気に飲み干す。少し見苦しい。

「コウノトリは大変だな」
「そうだな………はァ?」
訳の判らない思想に思わずポテトを噴出した。
「汚いぞ」
お前の顔が汚い。なぁんてツッコミは置いといて。
「なんでコウノトリ?」
馬鹿か、コイツ。いや馬鹿なのは以前から知っていた。

以前、煙草を買おうとしたら。

「妊娠できなくなるから寄せ」

とか、訳の判らないことを言った。


以前、道を歩いていると2人組の女子高校生が向かいからやってきた。そうしたら。

「彼女、妊娠中にそんなキツそうな服着てると赤ん坊が苦しがるよ?せっかくコウノトリと農家の人が運んできてくれたんだから大事にしなさい。そこの彼女、君も旦那ならきちんとしたマタニティ服を着せてあげなさい」

とか言い出した。彼女たちは怒った。当たり前だ。
まぁあの体型なら見えなくもない。しかも制服はピチピチで今にも弾けんばかりだった。が。言い出すのは不味いだろう。しかも、隣の彼女は明らかに女の子、だったのにも関わらず旦那扱い。どうゆう眼(神経)をもっているんだろうコイツは。
その後彼女たちに平手うちされた俺がいた。なんで?

彼は天然記念物級の特大馬鹿だ。

しかも何故か突拍子のないことを言い出すのは妊娠の事に関して。

彼は言う。

「春は妊娠が盛んだからコウノトリは何人も赤ん坊を運ばなきゃなんないんだ。忙しかろう」

尊大に、馬鹿げた事を、当たり前のように言った。
馬鹿だ。

「しかし、何でキャベツに落とすんだ?農家の人たちも各家庭に引き渡すのは大変だろうなァ」

俺に聞くんじゃない。回りの奴らが異様な眼で俺らを見てるじゃないか。隣の席のやつなんか笑ってるぞ。

俺、何でこんな奴と友達なんだろう。








この年でコウノトリは信じていないけど、こんな奴いそうかなぁっと思って書いてみた。。。。
すみませんでした(平謝り)
長い髪がバサリと切り落とされた。

茶色の綺麗な色が床に散らばっていく。

何故、切りたいと言ったのか理解できなかった。
判らないまま、切って、と強請ってきた。

別に、切らない理由も見当たらないので切ってやった。
多分、気に入っていた、その髪を。

風に揺れ動く、奔放に動く体に従って髪もまた奔放に動く、あの髪。
気に入っていたのだ。

鋏を入れてから気づいた。

指をするりと抜けて茶色の髪が床に散らばっていく。
風が吹けば、そのまま風に浚われて行く。
今まで繋がっていたはずの髪の毛が散らばっていく。

知らなかった。自分がこんなにも気に入っていたなんて。
なくなって初めて気づくなんて、なんて滑稽なんだろう。


髪の毛が這入ってしまうために閉じられている眼。

意外と睫毛が長いなんて、

初めて知った。


失くしたものはあったけれど、手に入れたものもあった。

なんとなく寂しかったけれど、嬉しかった。

切り終わって、首の下にかけてあったシーツを取ってやるとばさりと髪の毛が舞った。
まるで彼のように奔放に、散乱していく。

口惜しくて、床に落ちていた髪の毛を一房取る。

少しだけ大事に取っておこう。

そう考え、そっと仕舞った。風に飛ばさぬよう、浚われぬように。
死んでも好きだとは言わない。

そう宣言された夜。

とても心地良かった。


否定しておくがマゾではない。


だって、彼の眼に宿る光がその言葉を否定していたから。
自分の言葉を自分で裏切るなんて、ねぇ?
なんて哀れで、愛しい。

こんな夜、もう二度と訪れないだろう。
だから心に刻むよ。

君の言葉と否定した眼。

君はそうゆう奴だって知ってるから。
飛ぶか逃げるからならば、飛び降りるような奴だから。

うん。

僕も君が好きだとは死んでも言わないよ。

だって好きだから。
死んじゃいたいくらい好きだから。

痛み。

2005年8月16日
貴方に嘘を吐くことで自分の本心を悟られないよう、

嘘を吐くことで貴方に想いを悟られないよう、


僕の痛みを知っていてくれてますか?
どろどろと絶え間なく吐き出される排泄物のうような感情に、流されるでもなく、悲願にくれるでもなく、

ただ立ちすくむ。



この永遠にも似た、ひとときに、私か貴方が生き残るというならば。



私は荊の森の魔女と契約を交わしました。
饐えた果実酒を杯に、高々と上げ、契約の言葉を言いました。

それは呪われた古代の契約。

目の前で嗤う老婆の醜い皺を見つめながら果実酒を喉に押し込む、この屈辱。
貴方にわかりますか?

この宴に何の意味があるでしょうか?
魔女も、絶対者も、金糸雀も、処女の女神も、騎士も、小人も、獣も、売人も、貴方も、くだらない喜劇は幕を下ろしましょう。

この永遠にも似た、ひとときに、私か貴方が生き残るというならば。


私は貴方を選びましょう。

けれども、

私の 脳 は 魔女に。

私の 頭蓋骨 は絶対者に。

私の 足 は金糸雀に。

私の 腕 は処女の女神に。

私の 内臓 は騎士に。

私の 目玉 は獣に。

私の 歯 は小人に。

私の 髪 は売人に。

貴方には 心臓 を。



私が居なくなったなら、契約に順じてそれぞれをそれぞれの者たちが浚っていきます。

だから、貴方には一番大切な 心臓 を捧げようと考えました。

無残な私の骸はそのうち骨になって風に浚われていくでしょう。

そこで私は終わります。


貴方は私の心臓を持って、どうか、永遠の世界を生きていって下さい。

私は非力だから、契約することで生きてきましたが、

私か貴方が生き残るというならば。

契約金を払い、身を引きましょう。

愛しい貴方。

どうか私という馬鹿な女を忘れないで。

さようなら。

肉体はここで死にますが、意識だけで貴方の傍に居ます。

たとえ貴方の銃口が私の頭を貫いたとしても、

貴方が笑いながら私を殺そうとしても、

貴方が私を殺したいほど憎んでいても、

貴方の傍にいます。


呪うように、愛しています。



○。○゜。

こんな女がいたら厭です…。 
硬くザラついたカーペットの感触に身を委ねる。

貴方は私の髪を時折梳きながら、本を捲る。

ぱら。

ぱら。

モーターの回る音と一緒に機械的な風が流れる。

外はとても暑いのだろう。

もう一時間もしたら私もその外に身を躍らせなければならない。

嗚呼、厭だ。

暑いのはとても厭。

だけども、

この心地よさを手放すほうがとても厭なの。


ねぇ?

貴方もそう願っていてくれてるかしら?

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