会話は常に言葉という武器の応酬であり、小規模でありながら戦争と言っても過言ではない。
2007年10月21日ザラ→自称研究者(変人)
ウィリアム→自称研究者の友人(変人)
ザラ:「常識とは十八歳までに身につけた偏見のコレクションのことをいう。とのたまったのはスターリンだったな」
ウィリアム「知らないね、そんな阿呆の戯言なんて」
ザラ:「俺は君のそういう所が至極気に入っているんだ、ウィル」
ウィリアム「そりゃ光栄だ。今定義したい問題は別にあるだろう」
ザラ:「例えば、その脳の血の巡りを悪くする悪癖か?それ以上脳を悪くさせて、君はどうするんだ?」
ウィリアム「中毒者にはこれ以上ない、脳を活発にしてくれるありがたい薬さ」
ザラ:「君の言葉の中で最も信じ難い言葉だ」
ウィリアム「信じ難いのはこの泥水だ。一体何なんだ?コレは」
ザラ:「産地はブラジルだ」
ウィリアム「そうか、本当に信じられない。多分この建物内の排水が産地だね」
ザラ:「その突拍子のない思考が、悪癖のお陰だとするならば俺は世界を征服したくなる者の気持ちが分かるぜ」
ウィリアム「訳の判らないその変な思考が泥水のお陰なら、俺はキティの日記に書く誇大妄想を理解出来るぞ」
ザラ:「君の十八までに身に付けたコレクションの片鱗をみたよ」
ウィリアム:「個人情報なんちゃらって法律があるのを知っているか?」
ザラ:「君のパンツの色なら判るが、そっちは知らないな」
ウィリアム:「それは推理か?それとも目に見えた真実か?」
ザラ:「泥水のおかげさ」
ウィリアム:「ふん。じゃあここで俺も一つ、お前がデートした女の名前は、エミリィだ」
ザラ:「悪癖のおかげか?それとも泥水か?」
ウィリアム:「泥水みたいなコーヒーも捨てもンじゃない」
ザラ:「悪癖と言って悪かったな、嗜好は個人の自由だ。君がどんなにその煙草で血の巡りを悪くしようとも、肺ガンになろうとも君の自由だ」
ウィリアム:「今日は白旗を揚げるのが早かったな」
ザラ:「一度君の肺を解剖してみたいものだよ。腹とおんなじ真っ黒だろうぜ」
ウィリアム:「真っ白なまんまじゃ生き辛いさ」
ザラ:「その通りだ。君はスターリンの言葉より感銘を与えてくれるな」
ウィリアム:「そいつはどうも。でも俺はキティの日記を理解した訳じゃない」
ザラ:「その時は君の友人として、丁重に拘束して病院に連れて行ってやるさ」
ウィリアム:「私は不幸にも知っている。時には嘘によるほかは語られぬ真実もあることを」
ザラ:「君の友人として生きてこれた事に何度神に感謝すればいいかな?」
ウィリアム:「嫌味ったらしい男だな」
ザラ:「君ほどじゃあない」
ウィリアム:「もう黙れよ」
ザラ:「そうか?じゃあ乾杯しよう」
ウィリアム:「何に?」
ザラ:「エミリィとメリディアンに。だ」
ウィリアム:「……初めて判った事がある。えげつない男だということだ」
ザラ:「ジョーカーは最後までとっておくことだな」
ウィリアム:「くそ、白旗だと思ってみりゃ、槍を突き立てられた気分だ」
ザラ:「勉強になっただろうウィル。阿呆はいつも彼以外のものを阿呆であると信じている。少なくとも知った君は阿呆ではなくなったな」
ウィリアム:「ああ、少なくともスターリンの阿呆よりかは上等だ。二十五にもなって、未だにコレクションが完成していないと知ったからな」
ザラ:「では、乾杯を。我々の変わらぬ友情と」
ウィリアム:「二千と三十一回目の敗北に」
芥川龍之介「侏儒の言葉」
「私は不幸にも知っている。時には嘘によるほかは語られぬ真実もあることを」
芥川龍之介「河童」
「阿呆はいつも彼以外のものを阿呆であると信じている。」
ウィリアム→自称研究者の友人(変人)
ザラ:「常識とは十八歳までに身につけた偏見のコレクションのことをいう。とのたまったのはスターリンだったな」
ウィリアム「知らないね、そんな阿呆の戯言なんて」
ザラ:「俺は君のそういう所が至極気に入っているんだ、ウィル」
ウィリアム「そりゃ光栄だ。今定義したい問題は別にあるだろう」
ザラ:「例えば、その脳の血の巡りを悪くする悪癖か?それ以上脳を悪くさせて、君はどうするんだ?」
ウィリアム「中毒者にはこれ以上ない、脳を活発にしてくれるありがたい薬さ」
ザラ:「君の言葉の中で最も信じ難い言葉だ」
ウィリアム「信じ難いのはこの泥水だ。一体何なんだ?コレは」
ザラ:「産地はブラジルだ」
ウィリアム「そうか、本当に信じられない。多分この建物内の排水が産地だね」
ザラ:「その突拍子のない思考が、悪癖のお陰だとするならば俺は世界を征服したくなる者の気持ちが分かるぜ」
ウィリアム「訳の判らないその変な思考が泥水のお陰なら、俺はキティの日記に書く誇大妄想を理解出来るぞ」
ザラ:「君の十八までに身に付けたコレクションの片鱗をみたよ」
ウィリアム:「個人情報なんちゃらって法律があるのを知っているか?」
ザラ:「君のパンツの色なら判るが、そっちは知らないな」
ウィリアム:「それは推理か?それとも目に見えた真実か?」
ザラ:「泥水のおかげさ」
ウィリアム:「ふん。じゃあここで俺も一つ、お前がデートした女の名前は、エミリィだ」
ザラ:「悪癖のおかげか?それとも泥水か?」
ウィリアム:「泥水みたいなコーヒーも捨てもンじゃない」
ザラ:「悪癖と言って悪かったな、嗜好は個人の自由だ。君がどんなにその煙草で血の巡りを悪くしようとも、肺ガンになろうとも君の自由だ」
ウィリアム:「今日は白旗を揚げるのが早かったな」
ザラ:「一度君の肺を解剖してみたいものだよ。腹とおんなじ真っ黒だろうぜ」
ウィリアム:「真っ白なまんまじゃ生き辛いさ」
ザラ:「その通りだ。君はスターリンの言葉より感銘を与えてくれるな」
ウィリアム:「そいつはどうも。でも俺はキティの日記を理解した訳じゃない」
ザラ:「その時は君の友人として、丁重に拘束して病院に連れて行ってやるさ」
ウィリアム:「私は不幸にも知っている。時には嘘によるほかは語られぬ真実もあることを」
ザラ:「君の友人として生きてこれた事に何度神に感謝すればいいかな?」
ウィリアム:「嫌味ったらしい男だな」
ザラ:「君ほどじゃあない」
ウィリアム:「もう黙れよ」
ザラ:「そうか?じゃあ乾杯しよう」
ウィリアム:「何に?」
ザラ:「エミリィとメリディアンに。だ」
ウィリアム:「……初めて判った事がある。えげつない男だということだ」
ザラ:「ジョーカーは最後までとっておくことだな」
ウィリアム:「くそ、白旗だと思ってみりゃ、槍を突き立てられた気分だ」
ザラ:「勉強になっただろうウィル。阿呆はいつも彼以外のものを阿呆であると信じている。少なくとも知った君は阿呆ではなくなったな」
ウィリアム:「ああ、少なくともスターリンの阿呆よりかは上等だ。二十五にもなって、未だにコレクションが完成していないと知ったからな」
ザラ:「では、乾杯を。我々の変わらぬ友情と」
ウィリアム:「二千と三十一回目の敗北に」
芥川龍之介「侏儒の言葉」
「私は不幸にも知っている。時には嘘によるほかは語られぬ真実もあることを」
芥川龍之介「河童」
「阿呆はいつも彼以外のものを阿呆であると信じている。」
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