2006年2月18日
燻る煙の向こう側。

冷たい冷えた此方側。

ほんの一歩、否、半歩。
この歩を進められれば、此方から抜け出せるというのに。

遠い日に見た、甘く暖かな情景。
ノルスタジックな気持ちに駆られながらも、動けずにじっとしている。
喉が張り付いてる様に痛む。
赤い赤い、何かが瞼の裏にブチ撒けられた様に鮮明に広がった。

赤い光はまだ消えない。
チカチカと瞼の裏を泳いでいるのだ。

赤い閃光と白い煙が、揺ら揺らと決して交わる事はなく存在し合う。

それだけで。

それだけで、いいのだ。


決して交わる事がなくても、お互いにその存在を知り、認め合うだけで。

これが戀ではなく、何と呼べばいいのだろう。

コメント

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

まだテーマがありません

日記内を検索