ただ、光が見たくなかった。

蓋をして、

息を殺して、

自分の思考を停止して、

それでおしまい。


それなのに、

僕は光を見てしまった。

惹かれてしまった。


冷たく嗤う君がそこにいた。


「もう十分だろう」


そう言って、
冷たく嗤いながら僕を引き上げた。

どうして僕をこのまま、向こう岸に行かせてはくれないのだろう。

どうして君は、僕を何度も此方側に引き上げるのだろう。


答えは見えぬまま、

今日も、

向こうと此方を行き来。

浮かぶは君の冷たい嗤う顔。



嗚呼、僕は君から逃げることなんて叶わない。

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