最後のカーブを曲がった時、
2005年7月28日止め処ない不安が私を襲う。
それはテレビでの一コマだったり、小指の甘皮だったり。
書けないペンを握り締め、私は白紙に挑むよう睨んだ。
綺麗に塗ったはずのマニキュアが所々剥がれている、無性に腹が立った。
外では斑霧が立ちのぼりあっという間に濃くて深い霧に変わった。
部屋に居る私には関係のない話。
不可視の世界をぼぅっと見つめる。
曰く、人間の脳というのは嘘をつく。
では、この世界は本物?
○。゜○。
最後のカーブを曲がった時、
エンジンは常に全開。
比例するように息遣いも常に荒い。
圧倒的なスピードで通り過ぎ去る景色。
家。街灯。まばらな人影。毒々しいネオン。道路標識。傍らの自転車。植え込み。不自然なモニュメント。
最後のカーブを曲がった時、
僕は意識を手放した。
○。。゜。○
祈らずとも明日は来る。
月や星々は姿を消し、強烈な太陽が昇る。
死が、二人を、分かつまで、
君と僕は永遠だ。
。゜○。○゜
このソーダの気泡見たく、
ゆらゆら揺れて
消えてしまえばいい、と、
願わない日はない。
でも、永遠に叶わぬ夢物語。
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