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り・ライト (上書き)
2004年9月1日メールの文字が雨で滲む。
パラパラと降る雨に傘もささず自転車で飛び出した。
交差点で待ってると、携帯にはアナタにメール。
嬉しくて、即返信。
気付いたら画面は雨で滲んでいて…無性に…悲しくなった。
いつか……いつか、アタシの存在も滲んじゃうかな…?
端の向こうは天国ですか?
出来るだけ遠くへ…可能な限り遠くまで…。
必死こいて走りに走った。遠くに行きたかった…。
気付いたら端の上。
ボク一人。
後ろは真っ白、前は橋。
橋の下には川がゴゥゴゥ流れてる…。
ポケットにはタバコと120円。
…ライターがない…120円で缶コーヒーが買えるのに自動販売機すらない。
(橋の上に自動販売機なんてあったらそれはそれで異常…)
前を進む以外道は無く、ボクは少し笑いたくなった。
きっとこの先は天国で、『天国への階段』ならぬ『天国への架け橋』
橋の最終は天国。ボクは川に身投げしたい気分。
カミサマなんかに会いたくない。
ボクはお母さんから生まれた訳で、カミサマに作られたわけじゃない。ボクがアダムだったなら話は別。
でも……天使が美人だったなら……考えてやらないでもない。
ボクは一体ナニ考えてるんだ…、はぁ…。
だれか、どこでもいいから遠く遠くの場所を教えてくれないかな…?ボクそこに行きたいんだ、天国なんかに行くつもり無いんだけどなぁ…ねぇカミサマ?どうにかして?
誰かアタシを消して…。綺麗な綺麗な存在に書き換えて…。
あの人にこんな汚いアタシを見て欲しくない、触って欲しくない…。
だから…上書きでも書き換えでもいい……だれか綺麗にリ・ライトして…。
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