『体感温度』
 

吐息。

絡まる視線。

交わす言葉。

一層強く感じる匂い。

沁み込んだ甘い囁き。

ささやかな痛みは柔らかな刻印。

刻まれた華と刻んだ爪あと。
 

 
熱く、見知った温度を身に馴染ませ、

触れられる大きな手に包まれて、

夜を跨ぐ。

  

すべて儚い夢みたく、
悲しいくらい優しい夢みたく、
実態の無いものだけど。
 

この躯に残る温度だけは本物だから。

 

躯の奥に残る熱く、甘い熱。

熱を灯したのがアナタなら、鎮めるのもアナタしか居ないでしょう…?

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