曙光の空に
滲む朱。


深々と涼まる空気に肺が冷たくなって。


反対に心臓は熱く、ドクドクと脈打つ音に煩いと思っても止まるはずなぞ無く。


区切り

新しく向かう

一瞬の断ち切り


転んで立ち上がって 
また
転んで


何度も擦りむいた膝小僧は
赤い血でこびりつき
瘡蓋が醜く剥がれ
ジクジクと浸出液が流れ出し
ずるりと真皮までが露出している。


それでも
立ち上がって
また
歩かねばならないのだから
転んでも
立って

どこまでも。


煩い心臓も死ぬまで付き合ってくれる大切なパートナー。

どこまで行けるかなんて
そんな事
判りゃしないけど

もう少しは
止まらずに走ろうと思う。

行き先なんぞに興味は無いけど
その先の先にあるものを見たいと思う。


だから。

もう少し。


完全に染まった空に
切実に そう 思った。


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