いってらっしゃい。 いってきます。 どっちがより寂しいと感じるのだろう?
2003年12月23日まだ 止まるには早すぎるから。
誰が何と言おうとも
俺は
この道しかいらない。
この道を踏みしめ歩いていくと決めたから
だから。
ねぇ
アンタも
放っておいてよ 俺なんてさ。
まだ 膝を折る訳にはいかないんだ
まだ 後ろを振り返るほど俺は進んじゃいないから
まだ この背中の重みに潰れるには早いから
まだ 帰る訳にはいかないんだ。
俺は決めたから
この道がどんなに過酷であろうと
蔑まれても
罵られても
この道を
この道だけを
真っ直ぐに歩いていくから。
決めたんだ。
ねぇ
だからさ
アンタの腕の中に倒れる訳にはいかないんだ。
アンタの腕
凄く好きだよ。
大きくて
あたたかくて
しっかりと支えてくれるアンタの腕。
俺は凄く好き。
でも
その腕に頼ってしまいそうになるから
時々 嫌いだ。
アンタも知ってるだろう?
俺の道がどんな業の道かも。
アンタが1番知ってるだろう?
この道の闇の深さを。
知ってて
知っててアンタはそんな行為【コト】をするんだ。
酷いよ。
泣きたくなる位の優しさをアンタは持っていて
それを惜しげもなく俺にくれるんだ。
酷いよ。
そんなコトされたら
俺
どうしたらいいのか
判らなくなる。
どう歩いたらいいのか
どう道を進んだらいいのか
判らなくなる。
弱くなる。
もう 止めてくれよ。
もう 構わないでくれよ。
縋り付いてしまうから
泣きたくなってしまうから
アンタの名前を叫びたくなるから
そんなの嫌なんだ。
弱いから 嫌なんだ。
弱いのは嫌いなんだ
弱味を見せるのは嫌いなんだ
でもアンタはそれを
全部 暴いてしまうから
嫌いだ アンタなんて。
俺の居場所を作ろうとしてるアンタなんて嫌いだよ。
だから
どうか
もう
俺を突き放して。
この道で歩いていくのに支えなんていらない。
一人だけでいい。
業の炎に焼かれてももう熱さは感じない。
この闇の深さにももう慣れた。
だから
突き放して 俺を
差し伸べないで その腕を
呼ばないで 名前を
暴かないで 心の奥を
もう
俺にアンタを与えないで。
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