太陽は嘘を見抜くから嫌いだ。

そう告げるのは 路地裏のプラスチックレディ。


白い項に残る 誰とも知れない 赤い鬱血の痕。
夜の匂いを纏う、小さな姿。
路地裏に佇む姿が 穢れ知らずの堕天使のようで。
その金色の髪がそう見せるのかも知れない。
綺麗な 綺麗な 金の羽。


何色にも染まらない不動の色。
何も反射する事も無く輝く 冷たい瞳。
でも 
惹きつけて止まない 魔性の瞳。


透けるようなその存在に。
眼も眩むような陶酔感。
蠢く欲望に
抑えきれない衝動。
愛して止まない 路地裏のプラスチックレディよ。
君は・・・・・。


太陽が完全に隠れてから活動する路地裏の世界。
不透明で未完成で、ガラクタを寄せ集めた世界。
その中に一つ 一つだけ、完璧な存在。
穢れ知らずの堕天使。

愛しても 愛しても 愛を返すことはしないんだね。


路地裏のプラスチックレディ。
甘い囁きになんか見向きもせずに
夜を渡り歩く小さな姿
ベットの中の事情も朝が来たらさっぱり忘れ
朝日を嫌う堕天使は深い闇に潜る。

路地裏のプラスチックレディ。
甘いキスよりも冷たい路地の壁。
愛ある事情よりも悦楽の肉欲。
ロマンチックな言葉よりもエゴティズムな堕落。

愛情より欲情。

路地裏のプラスチックレディ。
今夜また会おう。
太陽が隠れて月が顔を出したらそれを合図に君に会いに行こう。
路地裏のプラスチックレディ。
愛してるよ
誰も彼もが笑うけれど
きっと君も信じてはくれないのだろうけど
愛してるよ。


愛しい 愛しい 路地裏のプラスチックレディ。

――――――――――――――――――――――

7日の秘密より摘出。
結構気に入ってたりするんです。
「路地裏のプラスチックレディ」、こう硬質的な部分が・・・。

修正加筆有。


昨日の秘密のリベンジはただ今奮闘中。
ちょっと待ってね☆(ウザイ)

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